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2011年6月15日

まずは、下の4枚の写真をご覧ください。歯周病で歯ぐきが炎症を起こし、被せてあるセラミックとの境目には黒く虫歯ができてしまっていますし、ぴったりと合っていません(歯の根と被せものの大きさが違う)。また、歯の長さも不揃いで歯と歯の間にも大きな隙間ができてしまっています。

レントゲン写真をご覧頂くと写真向かって左側の前歯に大きな虫歯があり、心棒が今にも外れてしまいそうです。

まずは、全部外して虫歯を取り除き、歯の周囲にこびりついている歯石を丹念に取り除きます。すると歯ぐきの状態が落ち着いてきます。この患者さんの場合、歯の根と根の隙間にばらつきがありましたので、とても簡単な矯正を行いました。どれくらい簡単かというと、根と根の間隔が窮屈な部位の歯と歯の間にゴムを挟むだけです。


だいぶ歯ぐきも落ち着いてきましたね。


最後に、型を取ってセラミックを入れるのですが、患者さんのご希望により年齢よりも白いものをお作りしました。1本だけやり直しとなると浮いてしまうのですが、6本まとめてきれいにすれば、きれいになります。

この患者さん、奥歯も治療中なのですが、ゴルフをした後に歯が痛くなると訴えておられたので、噛み合わせの調整を少ししたところ、「スコアがよくなったよ。こないだスコアが悪かったのは歯のせいだったのかな?ハッハッハッ!!!」とのことでした。

お役に立てて光栄です。


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2011年5月20日

今朝の読売新聞の記事の抜粋です。歯周病は怖いです。しかも「沈黙の病」と言われるように、自覚症状が出た頃には、既に相当進行しています。定期的な検診とクリーニングが必須ですね。

「歯周病が動脈硬化症を悪化させるメカニズムを、新潟大学大学院医歯学総合研究科の山崎和久教授(歯周病学)らのグループが解明した。


 歯周病の病原菌には、動脈硬化の原因の「悪玉コレステロール」を回収する力を持つ「善玉コレステロール」を減らす作用があることを突き止めた。世界初の成果といい、米電子版科学誌「プロスワン」で20日発表する。

 マウスを歯周病原細菌に感染させて、正常なマウスと比べたところ、歯周病のマウスは、血中の善玉コレステロールの量が半減した。また、大動脈の悪玉コレステロール蓄積面積が、正常のマウスの2・25倍となり、動脈硬化症が著しく悪化することが分かった。

 山崎教授は「歯周病の予防・治療が、動脈硬化症対策にも結びつく」としている。

(2011年5月20日07時57分 読売新聞)」


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2011年3月30日

saisei.gif当院では、自己血から取り出した成長因子を用いた、再生医療を積極的に行っています。

最近、成長因子を有名にしたニュースがありました。2010年のウィンブルドンで優勝したナダル選手が、故障した両膝の治療にPRGFを使って奇跡の復活を遂げたというニュースが流れました。靭帯の修復にはとても時間がかかることが知られていますが、PRGFを用いることによって、短期間で治療することが可能となったのです。ちなみにPRGFを開発したBTIという会社はスペインで、ナダル選手もスペイン出身です。その他にも、ブラジルサッカーのロナウドやご存知タイガーウッズも同様の治療を受けているそうです。

この成長因子、どんな傷でも治りを早くする働きがあります。上で述べたような、靭帯の損傷はもちろんのこと、皮膚の再生や、骨の再生のスピードを速くする働きがあります。

歯科の領域では、インプラントに必要な骨の再生を促したり、歯周病で失った歯周靭帯の再生を促したりといったところで応用されています。

当院でも、骨造成(骨移植)にはもちろんのこと、抜歯した穴に入れて骨の再生を早めたり、歯周病の再生療法に応用したり、嚢胞(のうほう)摘出後の骨再生に用いています。かれこれ3年近くやっているため、症例数も200以上になりましたが、とても効果のあるものであるとの感触を得ています。特に、抜歯後の骨再生については、7割近くの患者さんがこのPRGFを選択されています。

現在普及している再生療法は、動物タンパクや化学合成物を用いているため、安全性においては絶対ということはなく、敬遠される患者さんもいらっしゃいます。それに比べ、PRGFは自己血を遠心分離機にかけて取り出しているため、安全性にも全く問題ないため、患者さんにも自信を持ってお勧めしています。

PRGFについて、関心のある方はお気軽のご相談ください。

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2011年2月 5日

先日、エムドゲインによる歯周組織の再生療法を行いました。

これは、歯肉を切開して歯の根を露出させ、機械的にきれいに洗浄した後にエムドゲインという薬を塗布して、歯周組織の再生を促すというものです。

歯肉を切開しますので、皆さん痛みや腫れを心配されます。今回の患者さんの感想を伺いましたので、ご報告致します。

私は手術前、患者さんに、「あめ玉が1つか2つくらいの大きさの腫れが出るとは思いますが、2〜3日で治ると思います。痛みは痛み止めを1回飲むか飲まないかだと思います。」と説明しておきました。

抜糸のとき患者さんに伺ったところ「先生がおっしゃったように、本当にあめ玉が入っているような感じに腫れました。もちろん、指で押せば多少痛みましたが、触れなければほとんど痛みはありませんでした。それでも、心配だったので結局痛み止めを1錠飲みました。でも必要なかったかもしれません。」とのことでした。

手術前に患者さんに説明した内容は、私が考えた訳ではなく、これまで治療してきた患者さんの多くのご意見をまとめておうむ返しにしただけのことです。

歯周外科や再生療法をお考えで、腫れや痛みを心配されている方のご参考になりましたでしょうか?


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2010年5月12日

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久しぶりに臨床ネタをアップします。テーマは歯周病になった歯の再生療法。

まずはX線写真をご覧ください。一目瞭然ですね。中心にある歯(第一大臼歯)を支えている骨が再生(白いところが増えてますね)しているのわかります。これは、エムドゲインという再生療法を行った症例です。

歯周病のことをちょっとご存知の方なら「こんなに治るんだ!」と驚かれると思いますが、これはあくまで結果だけお見せしているのであって、決して簡単に治った訳ではありません。

もし、簡単に治るんだったらどこの歯医者さんでもエムドゲインを使って治してますよね。エムドゲインについての治療法はホームページに記載していますので、ここでは説明しませんが、こうした治療法はある条件が整って初めて成功します。

このケースの場合、患者さんが歯周病を治したいという気持ちが強く毎日のブラッシングをきちんとして頂き、根気よく歯石を取り(歯周病の初期治療)、骨の欠損状態(蟻地獄のように骨がなくなっている)がエムドゲインの適応だったからです。

そうです、歯周病を退治するのは簡単ではありません。しかし放っておいたらどうなるでしょう。歯ぐきが腫れて、グラグラし始め、口臭を発し、最後には抜け落ちてしまう。想像するだけでぞっとします。

その後インプラントがあるからいいやとお考えの方がいるやもしれませんが、歯が抜け落ちるほどの重度の歯周病であれば骨もなくなってしまっているので、インプラントもできなくなることもあります。

このケースのように劇的に治るケースは少ないですが、歯周病はちゃんと治療すれば治る病気です。ご自分で判断してあきらめず、ご相談ください。

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2009年10月23日

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今日はクリーニングについて。治療前、患者さんに「歯をちゃんと磨いていますか?」と尋ねたところ、「はい」というお答えが返ってきました。皆さん、案外磨いてるつもりでも磨けてないことが多いんです。かく言う私も、半年に一度はスタッフにクリーニングしてもらってます。

さて、本症例をご覧ください。汚れの主は、歯石ですがかなりこびりついていました。歯石は、唾液中のミネラル分が石灰化した物ですが、ちょうど保温ポットの中にできるカルキ汚れと同じようなものです。

ですから、歯ブラシの用な柔らかい物では到底取ることはできません。私たちは、音波による振動で取っています。ちょうど道路工事で「ガッガッガッガッ」と道路を削るのと同じ原理です。

ですから敏感なところに触れると痛みが出ます。そのため、当院では出力の弱いタイプを使って、なるべく痛みを出さないようにしています。

2枚目の写真をご覧ください。小石が散らばっているように見えるのが歯石です。そして3枚目。きれいになりましたね。とはいえ実はまだ完全に取りきれていません。肉眼では分かりませんが、写真に撮ってよく見ると細かい歯石が残っているのがわかります。

当院では3.5倍のルーペを使っていますのでちょうど写真のように見えます。今日は時間の都合上ここまでで切り上げたのですが、正直言えばかなり長い期間をかけて出来上がった歯石なので、予定していた時間内に終わらなかったというところです。また日を改めてきれいにしましょう。
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2009年9月30日

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前回に引き続き、歯周病と審美の症例をお見せします。

この症例は、今日前歯を装着したばかりのものです。初診時は、前症例と同様に「歯ぐきから出血する」「見た目を治したい」ということでした。

左上の前から2番目の歯(写真向かって右側)がずいぶん変な方向を向いていますが、レントゲンを撮ってみると歯の周りの骨がほとんどありません。いくつかの歯周病検査を行い、全体的には中等度の歯周病で部分的に重度の歯周病と診断しました。

そして、方向の変わった歯は残念ながら抜歯ということになりましたが、問題はこの後に生じます。歯の周りに骨がなかったために、歯を抜いたら大きな凹みができてしまうのです(残念ながら、凹んでしまった写真を撮っていませんでした。)。

そこで、お口の中の奥の方から歯ぐきを取って、移植することにしました。歯ぐきを取ってきたのは、上顎の親知らずがあったところですから、採取部位の痛みはほとんどありません。

そして、歯周病治療に手を尽くし、最終的に金属を全く使わないオールセラミックで修復したのが最後の写真です。移植などを行ってなんとか体裁を整えることができましたが、歯周病が進行すると、審美的な修復を行うことが非常に難しくなることを示すいい症例だと思います。

歯周病は症状が現れにくく、重症化しやすいため、皆さんにも定期的なクリーニングと検診を強くお勧めします。
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2009年9月29日

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今日は、歯周病と審美の症例です。以前のブログで少し紹介しましたが、もう少し詳しくお伝えします。

この患者さんは、歯ぐきからの出血と審美障害を訴えて来院されました。来院といっても、以前の勤務先で拝見しました。中等度の歯周病とセラミックを被せてある歯の根元の虫歯を治す必要がありました。

はじめに手を付けたのは、歯周病の治療です。歯磨き指導をおこない、毎日のお手入れを徹底して頂き、ご自分では取れない汚れ(歯石など)を丁寧に落としました。

ここで申し上げておかなければ行けないのは、この患者さんがこれまで歯のお手入れをしてこなかった訳ではないということです。毎日の歯磨きはしていましたし、歯医者にも通っていたりしたそうです。

問題は、「磨いたつもりでいたが、磨けていなかった。」のと、通っていた歯医者が歯周病の専門的知識を持っていなかったということだと思います。

さて、話を戻しますが、ブラッシング指導と歯石除去などの歯周病初期治療が終わると、初期治療では十分に治癒しなかった部位の外科的処置を行いました。この時点で歯周病の治療だけではなく、最終的な歯や歯肉の形態を考えて手術をおこないます。さもなくば、歯周病は治ったが、見るも無惨な前歯になってしまいます。

そして、仮歯で調和のとれた形態を作り上げ、歯肉の安定を半年以上待ちました。そして、2週間前に最終的なセラミックを入れたのが最後の写真です。ポイントは、歯と歯の間の隙間です。

3枚目の仮歯の写真は手術直後のものですが、仮歯の形態を少しずつ修正して歯と歯の隙間を埋め、歯肉の形態を左右のバランスがとれるように調節しました。これが、なかなか地道な作業です。

最初の写真と比べ、劇的に代わった前歯は、苦労のかいがあったという物です。約1年ものあいだ、本当にお疲れさまでした。
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歯周病
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ヒラノデンタルオフィス院長平野恭吉

http://www.hirano-dental.jp/
ヒラノデンタルオフィス
院長 平野恭吉

昭和61年東京医科歯科大学歯学部入学
平成4年同卒業
平成4年東京医科歯科大学大学院入学高齢者歯科学
平成4年歯科医師免許取得
平成8年同修了歯学博士
平成8年東京医科歯科大学高齢者歯科学講座医員臨床教育研究を行う
平成10年竹内歯科クリニック(飯田橋)勤務(院長/竹内敏郎(元東京医科歯科大学歯学部臨床教授)
平成14年日産厚生会玉川病院歯科勤務役職歯科医長
平成21年HIRANO DENTAL OFFICE開院