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入れ歯ができるまで

よく患者さんから、「入れ歯を作るのにどれくらいかかりますかと?」と聞かれます。入れ歯を作る行程は、無くなった歯の数や、残っている歯の状態、使用する素材などによって異なるため、一概にどれくらいとはいえませんが、比較的一般的な例でお話しします。

診査・診断・設計

まず、患者さんのお口の状態を良く診査します。そして、患者さんの要望や、お口の現状をふまえた上で、入れ歯の設計をします。入れ歯の設計とは、どういった素材を使うとか、どの歯にバネをかけるとか、どれくらいの大きさの入れ歯を作るかといったことです。

前処置

入れ歯を作り始める前に、まず残っている歯を治療します。せっかく新しい入れ歯を作っても、「バネをかけている歯がダメになってまた作り直し」ということがないように、入れ歯作りに関係する歯をすべて治療します。

型取り

型取りいよいよ型取りに入ります。やり方はいくつかありますが、大きな入れ歯や、精巧な入れ歯を作るためには、型を2回取ります。1回目は大まかな型を取り、患者さん専用の枠を作ります。2回目は、その枠を使って精密な型を取ります。

噛み合わせ

噛み合わせ型を取ったら、噛み合わせをとります。特に、残っている歯が少なくて噛み合わせが決まりにくい場合には、歯の部分をロウで作り、噛み合わせをとります。

試適

型取りと、噛み合わせが決まると、次に人工歯を1本ずつならべていきます。この段階では、人工歯をロウで固定します。そして、ロウでできた入れ歯に問題がないか、お口の中に入れて確認します。金属で出来た入れ歯を作る場合は、この段階で骨組みが合っているかどうかお口の中で確認します。

完成

最後に、ロウで出来た入れ歯を型に入れて、ロウを溶かし、そこにプラスティックを流し込みます。そうして固めた物を磨いて、微調整をして入れ歯の完成です。完成した入れ歯は、そのままでは使えません。さらに、お口の中で微調整をしてから、患者さんに使っていただきます。

調整

入れ歯は、どんなに精密に作っても多少の誤差が生じます。やはり、何度か調整をして、たくさんのステップで生じたエラーを修正していきます。

このように、入れ歯を作るには様々なステップを必要とします。早くて3回ほどの通院で作ることも出来ますが、精巧な義歯を作るには最低でも5回ほどかかります。ですから、おおよその目安として、1ヶ月ぐらいと考えてください。


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