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GTR法

GTR法再生療法として最も歴史のあるものがGTR(Guided Tissue Regeneration)法です。これは、特殊な膜をゴアテックス(GoreTex)を特殊加工して、歯周組織の再生を促す治療法です。

興味深いことに、組織の治癒のスピードには差があります。上皮と呼ばれる皮膚や粘膜を構成する組織は再生のスピードが速く、靱帯や骨組織はそれに比べ再生が遅れます。たとえば、歯の周りの汚れをきれいに取り除き、骨の再生を期待しても、先に上皮が再生してしまい、骨の再生する場を奪ってしまうのです。

そこで、通気性はいいが水をはじくといった特性を持ち、スポーツウェアなどにもよく使われているゴアテックスという素材を特殊加工して、血液は通すが細胞は通さないという膜(メンブレン)を作り、骨を再生させたい部位において上皮性組織と骨組織を隔離することによって、骨の再生を促すといった手法が臨床応用されています。

術式は、まず歯肉を切開剥離して歯根に付着している歯石や細菌を含んだセメント質をきれいに除去します。骨が再生して欲しい部位をゴアテックスで覆い被せ、歯肉を閉じます。4週~8週間、定期的な経過観察を行った後、ゴアテックスを取り出します。

当院でも、ご希望があればGTR法を行いますが、基本的にはあまりおすすめしていません。
1.技術的に非常に高度なテクニックを要します。つまり、失敗するリスクも高くなります。
2.ゴアテックスが露出する可能性が50%と高く、露出した場合、頻繁に消毒を行わなければなりません。
3.複数歯にわたる処置の場合、非常に難しくなります。
4.手術を2回行わなければなりません。


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