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インプラントの誤解

インプラントが合う合わない?
インプラントの誤解インプラントについて誤解されている方がよく口にされるのが、「インプラントには合う合わないがあるって聞いてるんですが、私の場合どうなんでしょう?」という一言です。この場合の「合う合わない」のニュアンスは、「拒絶反応などがおきて、インプラントが生着しない」と考えられているように思います。

では、インプラントが生着しない、つまり骨にくっつかないというのは本当に起こるのでしょうか?答えは、起こります。ただし、これはほとんど生体の問題ではありません。インプラントは非常に優れた人工臓器で、定められた条件下であれば、基本的どなたでも生着します。しかし、手術の手技が未熟であったり、術後の管理がうまくなかったりすると、生着しないことがあります。

つまり、しっかりとした技術を持った医師が手術を行い、患者さんが術後の管理を怠らなければ、インプラントは非常に高い成功率でうまくいきます。ですから、インプラントが合う合わないというのは、おかしな議論といえます。

インプラントがうまくいかないのは、患者さんの体に問題がある訳ではなく、医師の技術や患者さんの協力度に問題があるのです。

インプラントの手術は痛くて腫れる?
インプラントの誤解これは、最初に答えを言いましょう。骨の状態が良くて、スムースな手術が行えれば、基本的に痛みや腫れはほとんどありません。でも、痛みや腫れが出るケースも当然あります。私の経験から腫れや痛みが出たケースをあげますと、骨が少なくて骨移植を併用した場合、手術に時間がかかった時などです。

つまり、インプラント入れること自体はあまり痛みや腫れを起こすことはないのですが、周囲の骨や歯肉をいじった時に症状が出ます。その証拠に、フラップレスと呼ばれる歯肉をインプラントの直径しか切らない術式では、ほとんど痛みや腫れは出ません。また、歯を抜いた直後にインプラントを入れる同時埋入という術式もほとんど痛みや腫れは出ません。痛みや腫れを引き起こすのは、付帯手術である骨移植や歯肉の形成に原因があるのです。

インプラントはどれくらいもつの?
インプラントの誤解インプラントは、あくまで人工物であり、天然歯と同様の性能を持っている訳ではありません。ですから、天然歯ほど長く持つとは言えません。現在もっとも長い臨床例で、最初に試験的に入れたインプラントで、患者さんが亡くなるまで40年以上機能していたという報告があります。早い話、インプラントがこの世に出てからまだ45年しか経過していないために、それ以上の臨床例はありません。

一般的に、インプラントの5年維持成功率は、下顎で98%、上顎で93%前後と言われてます。これが10年になると90%をわずかに切りますが、あくまでこれはいい状態で保てている成功率ですから、多少問題があっても機能しているものを含めればもっと高い成功率となります。インプラントがどれくらいもつかには答えることはできませんが、非常に高い維持率であることに間違いはありません。

誤解は損です
インプラントの誤解お友達の話を鵜呑みにして、誤った選択をされることは患者さんにとってはとても不利益なことです。正確な情報を元にインプラントをするかしないか考えることが最も重要です。今はインターネットというとても便利な情報源があります。これをフル活用して、いろんな知識を身につけ、より良い選択をされることを願ってやみません。


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